2021年4月1日木曜日

一般社団法人




参加者数は200名。品目数は83品目。検体数は404検体となりました。多数のご参加ありがとうございました。


はじめに、この栄養価チャートの見方を説明します。


赤色が参加者のデータ。緑色が検査機関メデイカル青果物研究所が保有する作物別の平均値の値です。平均値は季節によって変わります。

項目については、上方向に糖度。下方向にビタミンC、左に硝酸イオン、右に抗酸化力です。硝酸イオンは酸化された窒素成分で、有機栽培でも圃場の管理が悪い場合には、有機物が酸化し硝酸イオンが発生してしまいます。硝酸イオンはえぐみや苦みの原因となり、あまり好ましくない成分です。抗酸化力は、細胞の酸化、つまり細胞の老化を防止するビタミンやミネラル、その他ポリフェノール、フラボノイド、カテキンなどの色素成分の総合力を試薬を使って数値化したものです。抗酸化力こそ「野菜を食べる理由」となる。私たちの心身の美と健康を支えるものといえます。

これまでの栄養価コンテストの結果より、硝酸イオンが増えると糖度、ビタミンC、抗酸化力が減る傾向があります。

また、その逆もいえるようです。硝酸イオンが減ると糖度、ビタミンC、抗酸化力が増えるという傾向があります。この赤色のチャートの形に注目して、参加者の成績をご覧ください。

栄養価コンテストの目的について説明します。


栄養価コンテストのデータを蓄積し、分析し、栄養価の高い農産物の栽培方法を研究しています。実証試験を行い「再現性の高い栽培技術」として確立してものから順に、有機農業者へ普及しています。BLOF栽培理論が、持続的に高栄養価の農産物をつくり続けることができるのはこのためです。野菜や果物を食べる理由。それは心身の美と健康を保つため。その食べる理由を、一番叶えることができる農産物の生産を行うことで、有機農業が、農産物を食べる人の心身の健康を支える生命産業へ進化していくように支援していきたいと考えています。


今後、日本有機農業普及協会は、栄養価コンテストで集められたデータを基に、栄養価を高める栽培技術セミナー、硝酸イオンを低くする栽培技術セミナー、高品質と多収穫を両立する果樹栽培技術セミナーなどの有機農業技術勉強会を開催していきます。


可能であれば、畑での実践的な実習も行っていきたいと考えています。

今回の栄養価コンテストは、昨年の栄養価コンテスト募集終了後の2020年2月1日から、2021年1月31日までです。栄養価コンテストでは、各部門別に成績の優秀な方をノミネートして、その中でもっとも優秀な1件を「最優秀賞」とします。参加が1点だけで、他と比べることができない農産物も、メデイカル青果物研究所の保有する平均値と比較して、成績がよいものを「優秀賞」としています。

秋冬人参部門の参加者は63名。ノミネートは15名です。

抗酸化力の1位は千葉県の吉川貴章氏の43.7(平均値5.9の7.4倍)。驚異的な数字です。
人参はとても強い根酸を出すことが知られています。おそらく堆肥などの有機物を溶かして吸収したために、非常に高い抗酸化力の値になったと思われます。
抗酸化力2位は愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏の18.1(平均値の3.06倍)
抗酸化力3位は愛媛県のいけちゃん農園池田一夫氏の17.7(平均値の3倍)
抗酸化力4位は大分県のこだま農園兒玉智史氏の17.2(平均値の2.91倍)
抗酸化力5位は富山県の長谷川健一氏の16.0(2.71倍)
糖度で11.0の大台を超えた方は8件。
1位は愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏の京くれないで13.3(平均値8.3の1.6倍)
2位は兵庫県の伊藤新氏の彩誉で12.4(平均値の1.49倍)
3位は福岡県の木村景子氏の千浜人参で12.2(平均値の1.46倍)
4位は愛媛県のいけちゃん農園池田一夫氏の京くれない11.9(平均値の1.43倍)
5位も愛媛県のいけちゃん農園池田一夫氏の京くれない11.8(平均値の1.42倍)
6位には愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏が再び向陽2号で11.4(平均値の1.37倍)
7位は山口県のミノルファーム細田実氏の京くれないで11.1(平均値の1.33倍)
8位は徳島県の海陽町元気農業研究会の有近幸恵氏のイエローハーモニーで11.0(平均値の1.32倍)


ビタミンCで10.0の大台を超えた方は6件。
1位は兵庫県の狭間健治氏のアロマレッドで11.8(平均値の6.7の1.76倍)
2位は神奈川県の株式会社いかすのベータリッチで11.6(平均値の1.73倍)
3位は愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏の京くれないで11.2(平均値の1.67倍)
4位は富山県の金森大祐氏のベータリッチで10.9(平均値の1.62倍)
5位は熊本県の前田俊一氏のアロマレッドで10.4(平均値の1.55倍)
6位は愛知県の(株)花ごころのベータリッチで10.0(平均値の1.49倍)

食味評価で、5段階の5であった方は63検体中16検体。全体の25.39%でした。抗酸化力1位の千葉県の吉川貴章氏の43.7(平均値5.9の7.4倍)は圧倒的数値です。




硝酸が検出限界値以下の<5であったものは5件
愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏の京くれないと向陽2号がどちらも。
愛知県の佐々木倫也氏八事五寸にんじん
福岡県の木村景子氏の千浜人参
広島県のあらちゃんファームの荒谷浩一氏の向陽2号


 秋冬人参部門の最優秀賞は愛知県の株式会社出口崇仁農園出口崇仁氏の京くれない(タキイ種苗)です。抗酸化力2位。糖度1位。ビタミンC3位。硝酸イオンは検出限界値の<5。食味の評価は5で、「カリカリとした噛み心地の良い歯切れの良い食感で、濃厚な甘味と旨味を感じ、同時に爽やかなニンジン独特の強めの青味もありながらコクのあるニンジンの風味が味の深みを広げ、非常に美味しい」ということでした。


人参は冬と夏の2回獲れる。そして冬と夏の栽培技術はかなり異なることから、夏人参部門を設けました。参加検体数は3件。ノミネートは1件です。

夏人参部門を制したのは、石川県の長屋農園長屋弘智氏のテルダム(パイオニアエコサイエンス)です。抗酸化力の11.0は平均値の1.26倍。糖度の18.0は驚異的です。平均値の2.1倍。ビタミンCの13.0は平均値の1.31倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10でした。食味の評価は5。「人参そのもの味が非常に濃く、甘味・旨味と同時に人参独特の青味、風味を好ましく強く感じ、非常に美味しい。」ということでした。

黒人参は抗酸化力が高いので普通の人参と分けたいと思います。参加検体数は4件。ノミネート数は1件。


黒人参部門の最優秀賞は愛媛県いけちゃん農園池田一夫氏の黒人参です。池田氏は昨年の栄養価コンテスト人参部門と黒人参の両方で最優秀賞を取られ、黒人参部門は2連覇です。抗酸化力の506.7は平均値の1.37倍。糖度の13.5は平均値の1.13倍。ビタミンCの28.4は残念ながら平均値以下でした。おそらく収穫が遅れたためと考えられます。硝酸イオンは検出限界値以下の<20。食味評価は5。「カリカリと歯応えのある食べやすい食感で、フルーティで濃厚な甘味と旨味を強く感じ、黒人参独特の青味がほんのりとバランスく良く口に広がり、非常に美味しい。」とのことでした。


大玉トマトも周年で収穫できますが、大きく春夏と秋冬に分けて2部門とします。まずは、春夏大玉トマト部門。6件の参加があり、ノミネート数は4件です。
抗酸化力の1位は、福島県磐梯町の夢農園さとうの佐藤栄祐氏。佐藤栄祐氏は昨年の秋冬大玉トマト最優秀賞受賞者です。2位は岐阜県のなかや農園の中家重彦氏。中家氏も2016年の大玉トマトの最優秀賞受賞者です。


食味の評価が5であったのは、岐阜県のなかや農園の中家重彦氏の麗夏2件「シャキシャキとした食感と水分が多めのジューシーな食感で、甘味と旨味が非常に強く、トマトのコクのある風味も感じて非常に美味しい」と「なめらかな食感で、コクが深く、強い甘味と程良い酸味、トマトの風味を濃厚に感じ、非常に美味しい」ということでした。



春夏大玉トマト部門の最優秀賞は岐阜県のなかや農園の中家重彦さんの麗夏です。抗酸化力の37.2は平均値の1.37倍。糖度の10.4は平均値の1.92倍。ビタミンCの27.5は平均値の1.31倍。硝酸イオンは検出限界値以下でした。抗酸化力は福島県磐梯町の夢農園さとうの佐藤栄祐氏の40.6(平均値の1.49倍)に負けて2位でしたが、他の項目はすべて1位。特に糖度の高さには驚かされます。ベテラン中家重彦氏が久々に最優秀賞に帰り咲きました。味の評価は「シャキシャキとした食感と水分が多めのジューシーな食感で、甘味と旨味が非常に強く、トマトのコクのある風味も感じて非常に美味しい」というものでした。

秋大玉トマトは参加検体数5、その全部、5つすべてがノミネートです。

抗酸化力1位は岐阜県畑田農園の畑田章人氏の麗月の44.1で平均値の2倍。2位は山口県の城代剛氏の麗夏の39.0で平均値の1.78倍。糖度の1位も岐阜県畑田農園の畑田章人氏の麗月の7.9で平均値の1.51倍。糖度2位も山口県の城代剛氏の麗夏の6.4で平均値の1.23倍。

ビタミンCの1位は福島県磐梯町の佐藤栄祐氏のリンカ409の31.2で平均値の1.77倍。2位は福島県磐梯町の鈴木康正氏のリンカ409の28.8で平均値の1.63倍。
食味の評価が5であった方は4名。岐阜県の畑田章人氏の麗月は「肉厚で食感が良く、濃厚な甘味と旨味を感じて、同時にバランスの良い酸味とトマトの風味を感じて非常に美味しい」。山口県の城代剛氏の麗夏が「甘味と酸味のバランスが非常に良く、皮残りも少なくて滑らかな食感で、トマトの風味が口+に残り非常に美味しい」。福島県磐梯町の佐藤栄祐氏のリンカ409は「とろりと柔らかい食感で、フルーティで濃厚な甘味と華やかなトマトの香りがあり、旨味とコクと酸味のバランスが程よくて非常に美味しい」。福島県磐梯町の鈴木康正氏のリンカ409は「みずみずしい食感で甘味・酸味に加えてトマト独特の青味のバランスが良く、あっさりとした後味で非常に美味しい」ということでした。


秋大玉トマト部門の最優秀賞は岐阜県の畑田農園の畑田章人氏の麗月。抗酸化力44.1は平均値の2.01倍。糖度7.9は平均値の1.51倍。ビタミンC20.4は平均の1.15倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味の評価は5で「肉厚で食感が良く、濃厚な甘味と旨味を感じて、同時にバランスの良い酸味とトマトの風味を感じて非常に美味しい」とのこと。
冬大玉トマト部門は参加検体数6、ノミネートは4です。

抗酸化力の1位は竹下貴大氏の31.8(平均値16.8の1.89倍)
抗酸化力の2位は西村洋介氏の28.8(平均値の1.71倍)
抗酸化力の3位は古賀信一郎氏の26.9(平均値の1.6倍)

糖度の1位は中村陽介氏の8.0
糖度の2位は古賀信一郎氏の7.5

ビタミンCの1位は古賀信一郎氏の17.2
ビタミンCの2位は中村陽介氏の17.0

食味評価5はノミネートの4件すべて。
佐賀県の竹下貴大氏のサンロードは「口当たりなめらかなとろりとした食感が非常に好ましく、トマトの香りが口に広がり、ほんのりとした甘味と酸味のバランスが絶妙で非常に美味しい」
佐賀県の西村洋介氏のサンロードは「濃厚なトマトの風味が口に広がり、バランスの良い甘味と酸味を感じ、味にコクがあって非常に美味しい」
佐賀県の古賀信一郎氏のサンロードは「肉厚のしっかりとした食感で、濃厚な甘味と旨味を感じ程良い酸味がバランス良くアクセントとなり香り風味が豊かで非常に美味しい」
高知県の中村陽介氏の桃太郎ファイトの「肉厚の食感が良く、甘味と同時に口に広がる酸味のバランスが非常に良く、トマトの風味を強く感じて、味が濃厚で非常に美味しい」
非常に難しい審査となりましたが、バランスを選びました。

冬大玉トマト部門の最優秀賞は、佐賀県の古賀信一郎さんのサンロード。抗酸化力26.9は平均値の1.6倍。糖度7.5は平均値の1.56倍。ビタミンC17.2は平均値の1.17倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味評価は5で「肉厚のしっかりとした食感で、濃厚な甘味と旨味を感じ程良い酸味がバランス良くアクセントとなり香り風味が豊かで非常に美味しい」とのことでした。

冬大玉トマト部門はもう1点、表彰したいと思います。抗酸化力が1位であった佐賀県の竹下
貴大氏。抗酸化力31.8は平均値の1.89倍。糖度6.6は平均値の1.37倍。ビタミンC15.9は1.08倍。食味評価は5。「口当たりなめらかなとろりとした食感が非常に好ましく、トマトの香りが口に広がり、ほんのりとした甘味と酸味のバランスが絶妙で非常に美味しい」とのことでした。

春夏ミニトマト部門。参加検体数15のうち8検体がノミネート。

抗酸化力の1位は愛媛県の有限会社フローラルクマガイのシュガープラムの106.5(平均値の1.83倍)
抗酸化力の2位は山口県の細田実氏のロッソナポリタンの91.2
抗酸化力の3位は新潟県の関根孝志のロッソナポリタンの75.1
抗酸化力の4位は愛知県の株式会社Plan de arco 高桑克明氏の千果74.7
抗酸化力の5位は愛知県の小川浩康氏のサマー千果の74.3
上位2件が驚きの高さです。栄養価コンテストでトマトの抗酸化力が3桁の大台に乗ったのはこれが初めての事です。

糖度の1位は奈良県の松岡弘の甘っこ(丸種)の10.4
糖度の2位は岐阜県の中家重彦のCFプチぷよの10.1
糖度の3位は山口県の細田実のロッソナポリタン(パイオニアエコサイエンスの)9.8
糖度の4位は愛媛県の有限会社フローラルクマガイのシュガープラムの9.5

ビタミンCの1位は愛媛県の有限会社フローラルクマガイのシュガープラムの51.7
ビタミンCの2位は愛知県の株式会社Plan de arco 高桑克明の千果(タキイ種苗)の50.7
ビタミンCの3位は山口県の細田実のロッソナポリタン(パイオニアエコサイエンス)の49.5
ビタミンCの4位は岐阜県の中家重彦のCFプチぷよの49.2

食味評価が5であったのは6件。
愛媛県の有限会社フローラルクマガイのシュガープラムの「柔らかくとろりとした食感で、トマト独特の甘味と旨味、風味が強く、香りも広がって非常に美味しい」
愛知県の株式会社Plan de arco 高桑克明氏の千果の 「皮部は噛み応えのある肉厚の食感で、強い甘味と旨味を感じてトマトの風味が強く、非常に美味しい」
山口県の細田実氏のロッソナポリタンの「肉厚で食感が良く、甘味が際だっており酸味はなく、フルーティな香りと風味を感じて非常においしい」
岐阜県の中家重彦氏のCFプチぷよの「トロリとした食感で皮が非常に薄くサクランボのような味わいで、強い甘味と旨味、トマト独特の風味を感じて味にコクがあり非常に美味しい」
奈良県の松岡弘氏の甘っこ(丸種)の「肉厚で食感が良く、濃厚な甘味と共にほのかな酸味もありバランスが良く、トマトのコクと風味を強く感じて非常に美味しい」
愛知県の小川浩康氏のサマー千果の「みずみずしく、程良く締まった果肉もの食感が良く、旨味・甘味・酸味に加え、フルーティーな風味も感じ、味のバランスがとても良く非常に美味しい」


1位の抗酸化力がずば抜けています。

春夏ミニトマト部門の最優秀賞は、愛媛県の有限会社フローラルクマガイさんのシュガープラム。抗酸化力106.5は平均値の1.83倍。糖度9.5は平均値の1.21倍。ビタミンC51.7は平均値の1.33倍。硝酸イオン22.9と少し高めではあるが、抗酸化力の3桁は驚異的です。食未評価は5。「柔らかくとろりとした食感で、トマト独特の甘味と旨味、風味が強く、香りも広がって非常に美味しい」とのことでした。

秋ミニトマト部門は参加件数9件。うちノミネート数は4件。




熊本県の角心拓也氏のべにすすめ(花の海)2件。「濃厚な甘味と旨味を感じ、フルーティーなトマトの風味も強くあり非常に美味しい」もうひとつは「フルーティンな甘味を強く感じ、同時にトマト独特の旨味と風味があり、非常に美味しい」

福島県の佐藤栄祐氏のエコスートミニの「フルーティな香りが濃厚で、芳醇な甘さとコク深い味わいがあり皮残りがなく非常に美味しい」

熊本県の澤村輝彦氏のべにすすめ(花の海)の「少し柔らかな食べやすい食感で、甘味が強く、その他の旨味や酸味とのバランスが良く、特に旨味が後まで口残り非常に美味しい」

抗酸化力は熊本県の角心拓也氏が出された2件のべにすすめが、3位との間に大きな差をつけています。ビタミンCも1位と2位を熊本の角心拓也氏のべにすすめ2件になっています。

秋ミニトマト部門の最優秀賞は熊本県の角心拓也氏のべにすずめ(花の海)。抗酸化力89.3は平均値の1.79倍。糖度7.7は平均値の1.2倍。ビタミンC46.4は平均値の1.52倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味評価は5。「濃厚な甘味と旨味を感じ、フルーティーなトマトの風味も強くあり非常に美味しい」ということでした。

冬ミニトマト部門は9件の参加。うちノミネート数は4件。


抗酸化力1位は愛知県の松岡明廣氏のエコスイートの73.4
抗酸化力2位は三重県の牧谷拓氏のキャロルスターの64.8
抗酸化力3位は愛知県の園部訓千氏のTY千果の62.0
抗酸化力4位は栃木県のパナプラス株式会社のこくリッパーの60.7

糖度1位は栃木県のパナプラス株式会社のこくリッパーの10.0
糖度2位は愛知県の松岡明廣氏のエコスイートの9.5
糖度3位は熊本県の齋城大治郎氏のロッソナポリタンの8.4
同糖度3位は沖縄県の真栄田丈夫氏のロッソナポリタンの8.4

ビタミンCの1位は栃木県のパナプラス株式会社のこくリッパーの10.0
ビタミンCの2位は愛知県の松岡明廣氏のエコスイートの9.5
ビタミンCの3位は三重県の牧谷拓氏のキャロルスターの8.0



食味評価は5は3つ。栃木県のパナプラス株式会社のこくリッパーの「瑞々しくジューシーな食感で、強い甘味と酸味を感じて味が濃く、同時にトマトの芳醇な香りと風味も感じて非常に美味しい」 愛知県の松岡明廣氏のエコスイーの「瑞々しくジューシーな食感で、甘味と旨味が口に広がり、同時にバランスの良い酸味が後味で感じられて美味しい」 熊本県の齋城大治郎氏のロッソナポリタンの「肉厚で食べ応えのある食感で瑞々しく、濃厚な甘味と旨味を感じ、同時に酸味とのバランスも良く非常に美味しい」

冬ミニトマト部門の最優秀賞は、愛知県の松岡明廣氏のエコスイート。抗酸化力73.4は平均値の1.65倍。糖度9.5は平均値の1.31倍。ビタミンC34.4は平均値の1.16倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味評価は5。「瑞々しくジューシーな食感で、甘味と旨味が口に広がり、同時にバランスの良い酸味が後味で感じられて美味しい」とのことでした。

中玉トマト部門は協議の結果、通年を通しての審査となりました。参加検体数は5件。ノミネートはすべての5件。


食味評価が5であったのは2件。沖縄県の林真弘(ぴりなファーム)のフルティカ「甘味と酸味のバランスが非常に良く、深いコクを感じて甘酸っぱいフルーティーで芳醇な香りが口いっぱいに広がり非常に美味しい」福島県の佐藤栄祐のフルティカ「柔らかな食感で舌触りがなめらかであり、フルーティでさわやかな甘さと、甘酸っぱい香りのバランスが良く、トマトのコクもしっかりと感じて非常に美味しい」

甘味と酸味のバランスが非常に良く、深いコクを感じて甘酸っぱいフルーティーで芳醇な香りが口いっぱいに広がり非常に美味しい

中玉トマト部門の最優秀賞は、沖縄県のぴりなファームの林真弘氏のフルティカ。林氏は中玉トマト部門で3連覇となります。抗酸化力69.2は平均値の2.11倍。糖度8.3は平均値の1.13倍。ビタミンC28.6は平均値の1.2倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味の評価は5。「甘味と酸味のバランスが非常に良く、深いコクを感じて甘酸っぱいフルーティーで芳醇な香りが口いっぱいに広がり非常に美味しい」とのことでした。

イチゴ部門の検体数は33件。うち12件がノミネートされました。


抗酸化力については、岡山県の河合秀雄氏のおいCベリーが328.4で1位。広島県社会福祉法人三篠会のさちのかの304.9が2位。京都府の上村慎二氏のおいCベリーの303.0が3位。広島県の西日本高速道路エンジニアリング中国株式会社北広島農場のおいCベリーの293.3が4位。岐阜県のやまがたいちご楽園雅のかおり野の275.3が5位。岡山県の河合秀雄氏の紅ほっぺが258.0で6位。同じく岡山県の河合秀雄氏のよつぼしが257.6で7位。

ビタミンCについては、広島県の西日本高速道路エンジニアリング中国株式会社北広島農場のおいCベリーが102.7で1位。京都府の上村慎二氏のおいCベリーが98.0で2位。大阪府の岸田崇氏のかおり野が97.7で3位。岡山県の河合秀雄のおいCベリーが97.7で4位。 京都府の伊達正将氏のかおり野が83.2で5位。三重県の倉野佳典氏のかおり野が82.4で6位。

糖度については、茨城県の農業法人深作農園有限会社の深作勝己氏のラブソングが13.0で1位。三重県の倉野佳典氏のかおり野が12.9で2位。岐阜県の吉田友紀氏の紅ほっぺが12.8で3位。島根県の野津喜洋氏の紅ほっぺが12.4で4位。岡山県の河合秀雄のおいCベリーが12.2で5位。同じく、大阪府の岸田崇氏のかおり野も12.2で5位。京都府の伊達正将のかおり野が12.1で7位。以上7件体が12.0の大台を超えました。


硝酸イオンが少なかったものは、岡山県の河合秀雄氏のよつぼし、三重県の片岡ファーム(山本久史氏)の章姫の2検体が検出限界値以下の<5、広島県の社会福祉法人三篠会のさちのかと広島県の山本貴志氏の紅ほっぺの2検体が5.8でした。


33件中、8検体が食味評価で5でした。これは全体の24.24%です。岡山県の河合秀雄氏のおいCベリーは「濃厚な甘味と旨味を感じ、上品な酸味とのバランスが良く、イチゴの芳醇な香りも強くて非常に美味しい。」広島県の社会福祉法人三篠会のさちのかは「とろりとした滑らかな口溶けの良い食感で、甘味と酸味のバランスが良く、コクのある香りが口に広がり非常に美味しい。」京都府の上村慎二氏のおいCベリーは「食感良く口の中でプチプチと粒が弾け、濃厚な甘味と酸味とのバランスが大変良く、コクと同時に華やかで芳醇な甘い香りを強く感じ非常に美味しい。」広島県の西日本高速道路エンジニアリング中国株式会社北広島農場のおいCベリーは「とろける食感が口に広がり、イチゴの風味と濃厚なコク、甘味を強く感じて非常に美味しい。」京都府の伊達正将氏のかおり野は「柔らかくとろりとした口当たり滑らかな食感で、やさしい甘味とバランスの良い酸味が感じられ、芳醇な香りも濃厚で非常に美味しい。」三重県の倉野佳典氏のかおり野は「とろりとした口当たり滑らかな食感で、濃厚な甘味と旨味を感じてコクがあり、爽やかなイチゴの芳醇な香りも強く感じて非常に美味しい。」島根県の野津喜洋氏の紅ほっぺは「とろりとした口溶けと、ツブツブと種の弾ける食感が口触り良く、甘酸っぱいイチゴの芳醇な香りが感じられ、濃厚な甘味とバランスの良い酸味、コクを感じて非常に美味しい。」茨城県の農業法人深作農園有限会社(深作勝己氏)のラブソングは「しっかりとした硬さと同時にとろりとした食感で、濃厚な甘味と深いコクが口に広がる味わいで非常に美味しい。」ということでした。



イチゴ部門の最優秀賞は岡山県の河合秀雄氏のおいCベリーです。抗酸化力328.4は平均値の1.16倍。糖度12.2は平均値の1.17倍。ビタミンC85.0は平均値の1.2倍。硝酸イオンは17.5ととても低く。食味の評価は5。「濃厚な甘味と旨味を感じ、上品な酸味とのバランスが良く、イチゴの芳醇な香りも強くて非常に美味しい。」とのことでした。河合氏は今回の栄養価コンテストのイチゴ部門に4検体を出品。うち3件がノミネートされました。紅ほっぺは「とろりとした口触り滑らかな食感で、酸味がはっきりと口に広がり、同時に甘味と旨味も感じてバランスが良く美味しい。」よつぼしは「中まで真っ赤な赤色が綺麗で、とろりとした食感と芳醇な野イチゴのような香りが好ましく、濃厚な甘味とやさしい酸味のバランスが良く美味しい。」とのことでした。

玄米の参加検体数は30件。うちノミネートは3件。


抗酸化力1位は群馬県の上州百姓米達磨(山口俊樹氏)のさわぴかりが53.8。さわぴかりは1999年に群馬県で開発された低アミロース米。粘りがあり、冷えても美味しいが特徴。2位は愛媛県の岡久園のハッピーヒルで42.7。ハッピーヒルは自然農法の大家福岡正信氏の名前を冠したお米。終戦直後、ビルマの奥地から日本兵が持ち帰った長稈多粒のモチ種と、日本の穂重型の品種を交配して、福岡正信氏が1986年に育成固定したもの。3位は佐賀県の古賀信一郎氏の夢しずくで38.9。夢しずくは2000年に佐賀県で開発された品種で、キヌヒカリとひとめぼれの交配種。程よい粘り、炊きあがった時のきれいな光沢が特徴。4位も佐賀県の古賀信一郎氏のいちの壱で34.0でした。



食味評価で5であったのは1件のみ。群馬県の上州百姓米達磨(山口俊樹氏)のさわぴかり
だけでした。

玄米部門の最優秀賞は、参加検体の中でただひとつ食味評価が5であった。群馬県の上州百姓米達磨氏のさわぴかり。抗酸化力53.8は平均値の1.59倍。糖度30.5は平均値の1.1倍。「プチプチとした食感と同時に粘り気も感じて口触り良く、玄米の風味と旨味を感じ、甘味もあるが、後味はあっさりとしていて食べやすく非常に美味しい」とのことでした。

丹波黒枝豆部門への参加検体は16件。うち4件がノミネートです。

抗酸化力の1位は岡山県の勝央町畜産振興協議会の水田周二氏の310.8。2位も岡山県の勝央町畜産振興協議会の水田周二氏の235.6。3位は兵庫県の高見康彦氏の216.4。4位は兵庫県のEarth Color Garden株式会社やがての210.2。

糖度の1位は岡山県の勝央町畜産振興協議会の水田周二氏の38.5。2位も岡山県の勝央町畜産振興協議会の水田周二氏の37.5。3位は兵庫県の株式会社村上ファームの36.6。4位は兵庫県の田中泰氏の33.4。

Earth Color Garden株式会社やがての糖度65.0は完熟黒大豆なので参考値となります。

ビタミンCの1位は兵庫県の馬杉秀昭氏の33.1。2位は兵庫県の高見康彦氏の32.9。3位は兵庫県の田中泰氏の31.8。


16検体中、12検体、全体の75%が食味評価が5でした。

丹波黒枝豆部門の最優秀賞は、岡山県の勝央町畜産振興協議会の水田周二氏。抗酸化力310.8は平均値の2.14倍。糖度の37.5は平均値の1.27倍。ビタミンCの30.3は平均値の1.05倍。硝酸イオンは非常に少なく19.6。食味評価は4でした。「ふっくらとした肉厚の実で食感が良く、濃厚な旨味と同時に甘味も感じ、ほんのりとした豆の風味が口に広がり美味しい」というものでした。もうひとつの水田氏の丹波黒枝豆は、抗酸化力235.6。糖度38.5。ビタミンC27.2。硝酸イオンの値は11.7。食味評価は5で「つるりとした舌触りの良い食感で、肉厚で食べ応えがあり、枝豆の風味が口一杯に広がり、濃厚な旨味とまろやかな甘味を感じて非常に美味しい」ということでした。
ホウレン草部門への参加検体数は13件です、うちノミネートは6件です。



13件中、7件が食味評価5でした。割合としては53.8%と、参加者のレベルは非常に高いことが分かります。


ホウレン草部門の最優秀賞は、山梨県の田中千春氏のミラージュです。田中氏は今回でホウレン草部門3連覇です。抗酸化力262.4は平均値の2.45倍。糖度18.4は2.21倍。ビタミンC150.8は2.06倍。硝酸イオンの値は987.3とやや高めですが、平均値の4割減です。食味値は5。「やや水分は少なめの食感で、濃厚な旨味と豊かなホウレンソウの風味を感じ、同時に非常に濃い甘味が口いっぱいに広がり非常に美味しい」とのことでした。水分が少ない感じと、硝酸イオンの量が多いことは比例するので、収穫前に雨が少なかったか、潅水を控えてしまったのでしょう。硝酸イオン値を下げると、抗酸化力・糖度・ビタミンCの値が増える傾向があるので、栄養価がもっと上がった可能性がります。田中氏の圃場はよほどしっかり土づくりができているのでしょう。

小松菜部門の参加検体数は9件、うちノミネート数は5件。


抗酸化力の1位は岐阜県の(株)ありがとうファームの雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜(浜名農園)で203.2(平均値の2.4倍)
抗酸化力の2位は徳島県のNPO法人とくしま有機SCはっけい(サカタのタネ)で171.7(平均値の2.03倍)
抗酸化力の3位は兵庫県の炭育ち池上農園の池上義貴氏の奈々音で155.2(平均値の1.83倍)

糖度の1位は徳島県のNPO法人とくしま有機SCのはっけい(サタケのタネ)で9.2(1.64倍)
糖度の2位は岐阜県の(株)ありがとうファームの雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜(浜名農園)で9.0(1.6倍)
糖度の3位は兵庫県の炭育ち池上農園の池上義貴氏の奈々音で8.3(平均値の1.48倍)
糖度の4位は茨城県の株式会社カモスフィールドで8.2(平均値の1.46倍)

ビタミンCの1位は岐阜県の(株)ありがとうファームの雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜(浜名農園)で142.3(2.42倍)
ビタミンCの2位は徳島県のNPO法人とくしま有機SCはっけい(サカタのタネ)で113.4(1.93倍)

硝酸イオンが少ないのは、岐阜県の(株)ありがとうファームの雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜(浜名農園)で検出限界値以下の<25、徳島県のNPO法人とくしま有機SCはっけい(サカタのタネ)で57.8でした。

食味評価が5は5件。
岐阜県の(株)ありがとうファーム雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜(浜名農園)の「やや硬めの食感だが口残りはなく、濃厚な甘味・旨味・青味を感じて全ての味のバランスが良く、後からほのかに辛味もあり、味全体が濃厚だが後味は爽やかで食べやすく非常に美味しい」
徳島県のNPO法人とくしま有機SCのはっけい(サカタのタネ)の「厚みのある葉が噛み応えのある食感で、ほのかな甘味を感じ、同時に濃厚な旨味とホウレンソウ独特の青味も感じて味が濃く、非常に美味しい」
兵庫県の炭育ち池上農園池上義貴氏の奈々音の「葉が肉厚で食べ応えのある食感で、濃厚な甘味と旨味を感じ、えぐみや苦味は一切なく、ツンとしたコマツナ独特の辛味も感じられ、しっかりとした味わいで非常に美味しい」
徳島県の中張憲一氏の秋冬のエースの「シャキシャキとした瑞々しい食感で、口の中に広がる旨味とコマツナの風味を強く感じ、ほのかな甘味と塩味とコマツナ独特の清涼感のある青味のバランスが良く非常に美味しい」

小松菜部門の最優秀賞は、岐阜県のありがとうファームの雲英顕一氏の東京黒水菜小松菜。品種は東京黒水菜という在来種の小松菜で、「黒水」はおそらく地名と思われます。抗酸化力203.2は平均値3.65倍。糖度9.0は平均値の2.5倍。ビタミンC142.3は平均値の3.17倍。硝酸イオンは57.8ととても低く、平均値の100分の1ほど。食味評価は5。「やや硬めの食感だが口残りはなく、濃厚な甘味・旨味・青味を感じて全ての味のバランスが良く、後からほのかに辛味もあり、味全体が濃厚だが後味は爽やかで食べやすく非常に美味しい」


小松菜部門はもう1件、最優秀賞を出したいと思います。夏小松菜部門最優秀賞として徳島県の海陽町元気農業研究会の中張憲一氏の夏の甲子園。抗酸化力118.1は平均値の2.04倍。糖度6.1は平均値の1.64倍。ビタミンC83.8は平均値の1.43倍。硝酸イオン132.4は平均値の2.5%と非常に低い値です。食味評価は5。「やや硬めの食感で、ほんのりとした甘味と旨味、コマツナ独特の風味を感じて夏のコマツナとしては非常に美味しい」ということでした。
ネギ部門の参加検体数は11件。ノミネートは4件。

抗酸化力1位は石川県の長屋弘智氏のみなもと1本白葱で13.8(平均値の1.68倍)
抗酸化力2位は石川県の長屋弘智氏のみなもと1本白葱で11.3(平均値の1.37倍)
抗酸化力3位は長野県の萩原紀行氏ののらくら農場の小春ネギで11.2(平均値の1.36倍)

糖度1位は埼玉県の辻村祐氏の夏扇パワーの11.0(平均値の1.39倍)
糖度2位は埼玉県の石原雅世氏の味十八番(横浜植木)の10.7(1.35倍)

ビタミンCの1位は長野県ののらくら農場の萩原紀行氏の小春ネギで42.1(平均値の1.34倍)
ビタミンCの2位は徳島県の金子克浩氏のみやび姫(小林種苗)で37.8(平均値の1.2倍)
ビタミンCの3位は徳島県の海陽町元気農業研究会の野畑富愛氏の黒鉄2号で31.7(平均値とほぼ同じ)




食味評価が5は3件。
石川県の長屋弘智氏のみなもと1本白葱「シャキシャキとした口触りの良い食感で、強い辛味が口に広がり、同時に甘味と葱の香りも強く感じて非常に美味しい」
石川県の長屋弘智氏のみなもと1本白葱「瑞々しく口残りしない食感が良く、甘味と同時に噛むごとに口に広がる強い辛味があり、味が濃厚で非常に美味しい」
長野県の萩原紀行氏ののらくら農場の小春ネギ「程よい硬さのシャキシャキとした歯切れの良い食感で、甘味と旨味、辛味と併せてネギの風味を強く感じ、えぐみは一切なく非常に美味しい」

冬ネギ部門の最優秀賞は、石川県の長屋農園の長屋弘智氏のみなもとの一本ネギ(トーホク)です。抗酸化力13.8は平均値の3倍。糖度7.9は平均値と同じですが、ビタミンC19.0は平均値の1.37倍。硝酸イオンは検出限界値以下の10以下。食味評価は5。「シャキシャキとした口触りの良い食感で、強い辛味が口に広がり、同時に甘味と葱の香りも強く感じて非常に美味しい」ということでした。

夏ネギ部門の最優秀賞は、長野県ののらくら農場の萩原紀行氏の小春ネギ。抗酸化力11.2は平均値の1.55倍。糖度5.9は平均値の1.2倍。ビタミンC42.1は平均値1.94倍。硝酸イオンの値は15.9は平均値の1.15%ととても低い値でした。食味評価は5。「程よい硬さのシャキシャキとした歯切れの良い食感で、甘味と旨味、辛味と併せてネギの風味を強く感じ、えぐみは一切なく非常に美味しい」ということでした。
白菜部門の参加検体数は、ミニ白菜3件を含む、全部で8件。うちノミネートは普通サイズの白菜2件。ミニ白菜は1件でした。


ノミネートされた普通サイズ白菜2件は、どちらも奈良県藤井敬治氏の黄ごころでした。
食味評価が5だったものは、3件だけでした。硝酸イオンを低く抑えれたものは3件でした。




白菜部門の最優秀賞は奈良県の藤井敬治氏の黄ごころ(タキイ種苗)でした。抗酸化力27.3は平均値の1.57倍。糖度4.3は平均と同じくらい。ビタミンC22.9は平均値の1.1倍。硝酸イオン80.1は平均値の5.7%ととても低い値でした。食味評価は5。「シャキシャキとした食感で水分が適度にあり、茎の部分にほんのりとした甘味を感じ、葉の部分には強い旨味があり、えぐみや辛味等は一切なく食べやすくて非常に美味しい」とのことでした。もうひとつは「シャキシャキとした水分のあるやや硬めの食感で、ほんのりとした甘味も感じられて美味しい」とのことでした。

ミニ白菜は3件の参加。そのうちノミネートは1件です。

ミニ白菜部門の最優秀賞は、愛知県の知多の恵の原田愛子氏のお黄にいり(タキイ種苗)です。抗酸化力29.7は平均値の1.6倍。糖度6.1は平均値の1.35倍。ビタミンC27.0は平均値の1.26倍。硝酸イオンの値136.9は平均値の13.5%と低くい。食味評価は5.「シャキシャキとした食感で、しっかりとした甘味と旨味を感じ、苦味やえぐみは一切なく、やや辛い風味が後味に感じられて非常に美味しい」ということでした。

レンコン部門の参加件数は9件。うちノミネートは4件。

抗酸化力の1位は徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏の293.6(平均値の1.75倍)
抗酸化力の2位も徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏の289.8(平均値の1.73倍)
抗酸化力の3位は岡山県の中西怜王氏の266.7(平均値の1.59倍)
抗酸化力の4位は大分県の中田知孝氏の240.2(平均値の1.43倍)

糖度1位は徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏のロータスの9.4(平均値の1.18倍)
糖度2位は徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏のロータスの9.0(平均値の1.13倍)
同じく糖度2位は千葉県の金坂哲宏氏の金澄で9.0(平均値の1.13倍)

ビタミンC1位は岡山県の中西怜王氏の金澄で74.5(平均値の1.23倍)
ビタミンC2位は石川県の農事組合法人One宮野義隆氏の金澤美人れんこんで62.8
ビタミンC3位は徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏のロータスで61.4
食味評価が5だったのは4件。
徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏のロータスが2件。「シャキシャキ感と同時にホクホクとしたレンコンの食感が好ましく、ほんのりとした甘味を感じ、噛むごとに旨味が口に広がりレンコンの風味とのバランスも良く非常に美味しい」と「シャキシャキとした噛み心地の良い食感で、ほんのりとした甘味と同時に旨味を感じ、レンコンの風味を感じて非常に美味しい」
岡山県の中西怜王氏の金澄で「シャキシャキと歯ごたえが良く、旨味と同時にほんのりとした甘味もあり、レンコンの風味も感じて非常に美味しい」
千葉県の金坂哲宏氏の金澄で「シャキシャキと歯応えの良い食感で、レンコンの風味が口一杯に感じられ、強い甘味と旨味があり非常に美味しい」


レンコン部門の最優秀賞は徳島県の松茂青果有限会社の田村健一氏のロータスです。田村氏は、今回でレンコン部門5連覇です。2017年以来、ずっと最優秀賞は田村氏です。抗酸化力293.6は平均値の1.75倍。糖度9.0は平均値の1.1倍。ビタミンCは平均値とほぼ同じ。硝酸イオンは検出限界値以下の10でした。食味評価の5。「シャキシャキ感と同時にホクホクとしたレンコンの食感が好ましく、ほんのりとした甘味を感じ、噛むごとに旨味が口に広がりレンコンの風味とのバランスも良く非常に美味しい」ということでした。



大根部門の参加件数は8件。うちはノミネートは3件。






食味評価で5であった方はいませんでした。


大根部門で最優秀賞の方は奈良県の藤井敬治氏の白秋(タキイ種苗)でした。抗酸化力43.7は平均値の1.7倍。糖度5.1は平均値の1.1倍。ビタミンC16.1は平均値の1.12倍。硝酸イオンは平均値とほぼ同じ。食味評価は4。「ジューシーで瑞々しくシャキシャキとした食感で、大根の風味を感じ、ほんのりとした辛味と濃い旨味があり、ほんのりとした甘味も感じて美味しい。」とのことでした。

大カブ部門の参加件数4件。ノミネート数1件。





カブ部門は神奈川県の株式会社いかすの白馬です。抗酸化力26.6は平均値の1.72倍。糖度6.6は平均値の1.15倍。ビタミンC23.7は1.32倍。硝酸イオン150.9は平均値の30.7%。「瑞々しく柔らかな食感で、優しい甘味と旨味が口当たり良く、同時に後味としてほのかな辛味も感じられ味が濃厚で非常に美味しい」ということでした。

小カブ部門の参加件数は3件。ノミネートは1件。

コカブ部門の最優秀賞は兵庫県の炭育ち池上農園の池上義貴氏のラティーナです。抗酸化力25.4は平均値の2.03倍。糖度5.7は平均値の1.18倍。ビタミンC27.2は1.47倍。硝酸イオン116.4は平均値の7.8%ととても低いです。食味評価は5。「しっとりとみずみずしい食感で食べやすく、しっかりとした甘味とまろやかな旨味を強く感じて非常に美味しい」ということでした。






キャベツ部門の最優秀賞は兵庫県の馬杉秀昭氏の新藍(サカタのタネ)です。抗酸化力38.2は平均値の1.64倍。糖度9.8は平均値の1.24倍。ビタミンC59.6は平均値の1.22倍。硝酸イオン18.7は平均値の3.4%ととても低いです。食味評価は5。「瑞々しくシャキシャキとした食感で、ほのかな甘味が感じられ、後味に旨味とキャベツ独特の青味のバランスが良く美味しい」ということでした。





ケール部門の最優秀賞は長野県ののらくら農場の萩原紀行氏のカリーノケールです。抗酸化力577は平均値の4.15倍。糖度22.9は平均値の2.22倍。ビタミンC192は平均値の1.71倍。硝酸イオン21は検出限界に近い低い数値。食味評価は5。「水分がやや少なめの食感だが、口残りは無く、濃厚な甘味と旨味があり、優しい味わいが口に広がり非常に美味しい。」ということでした。緑のケールは赤のケールに比べて栄養価が低い傾向にあるのですが、この緑のケールは、赤や紫のケールに匹敵する栄養価を出しています。非常に優れた栄養価のケールです。



ケール部門はもう1件、優秀賞を出します。徳島県の福野成志氏のカリーノケールロッソです。平均値が緑のケールとは変わります。赤と紫のケールなど有色ケールの平均値となります。抗酸化力559.8は平均値の1.6倍。糖度17.4は平均値の1.38倍。ビタミンC168.2は平均値の1.07倍です。硝酸イオン102.6は平均値の10分の1。食味評価は4でしたが「やや水分が少なく口に残る食感で、ほのかな甘味を感じ、噛むごとに口に旨味が広がり美味しい」とのことでした。

この2検体の栄養価の差はほとんどないといってもよいでしょう。食味評価で最優秀賞を決めたいともいます。食味は予め感じられるであろう評価項目に従ってー2・-1・0・+1・+2の5段階で評価します。わずかに旨味と風味が徳島県の宮城秀行氏の方が上のようです。


グラフで示すと1位と2位の差がほとんどないことがよくわかります。

ブロッコリー部門の最優秀賞は徳島県の宮城秀行氏のおはようです。抗酸化力49.3は平均値の1.14倍。糖度11.8は平均値の1.14倍。ビタミンC154.1は平均値の1.22倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10。食味評価は5。「瑞々しくシャキッとした食感で、ほんのりとした甘味と濃厚な旨味を感じ、同時にブロッコリー独特の爽やかな青い風味も感じて非常に美味しい」ということでした。



ピーマンは栽培するのが簡単という方と非常に難しいという方に分かれてしまう作物です。対象的な2枚の葉の間に実がなるピーマンは2・4・8・16・32と実の数が増えていくので、生育に伴って追肥を徐々に増やしていかないと、失速してしまうことになる。また、収穫部の実自体に葉緑体があり光合成をしているため、ミネラルの消費も多い。畑に腐植とミネラルが多く、地力があった時代は、化成肥料の窒素だけで、いくらでも収穫できる簡単な作物。畑の腐植もミネラルもなくなって、地力がなくなってからは非常に栽培が難しい作物になったと思われる。


ピーマン部門の最優秀賞は香川県の川端健司氏のにしきです。抗酸化力95.3は平均値の2.75倍。糖度5.0は平均値とほぼ同じ。ビタミンC111.3は平均値の2.29倍。硝酸イオンの値48.4は平均値の39.3%と半分以下でした。食味評価は5。「張りのある硬めの食感の皮でみずみずしく、ピーマンの風味を残しつつ、甘味・旨味がバランス良く広がり、サッパリとした後味で非常に美味しい」ということでした。



オレンジと赤、夏と冬と条件が違うものを、比べることは非常に難しいです。

パプリカ部門は引き分けとし、最優秀賞はなく優秀賞を2つ出します。ひとつは熊本県の上田潤一郎氏のオレンジパプリカです。抗酸化力272.3は平均値の1.59倍。糖度11.1は平均値の1.5倍。ビタミンC165.5は平均値の1.13倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10です。食味評価は5。「やや皮が硬めであるが歯ごたえが良く、甘味が強くて旨味と風味も感じ、後味にわずかなピーマン独特の青味も感じて全体的に味が濃く非常に美味しい」とのことです。

パプリカ部門のもう1件の優秀賞は、石川県の長屋農園の長屋弘智氏の赤パプリカ(タカヤマシード)です。長屋氏はパプリカ部門で2連覇です。抗酸化力246.7は平均値の1.59倍。糖度6.9は平均値とほぼ同じ。平均値の1.06倍。ビタミンC156は平均値の1.35倍硝酸イオンは少し多く17.2。食味評価は5。「非常にみずみずしくシャキシャキとした食感で、甘味と酸味のバランスがよくフルーティーな香りも強くて非常に美味しい、」ということでした。





スイートコーン部門は広島県の戸山の郷中王の石井裕二氏の味来390(パイオニアエコサイエンス)です。スイートコーン部門は参加検体が少なく、ハイレベルな戦いが続いおり、平均値が非常に高くなっています。抗酸化力46.6は平均値の1.1倍。糖度17.4は平均値の1.08倍。ビタミンCは平均値より低く7.4でした。硝酸イオンの値は検出限界値以下の<10でした。食味評価は5。「ジューシーな食感で、サッパリとした甘味と旨味のバランスが良く非常に美味しい」とのことでした。

カボチャ部門は参加件数は6件。ノミネートは3件。


カボチャ部門は毎年、トップがとびぬけています。



カボチャ部門の最優秀賞は北海道のソラナファームの濱田敏史・慶子氏の特濃こふき(ナント種苗)です。ソラナファムの濱田氏は今回でカボチャ部門4連覇です。2018年より毎年、1件だけ飛ぶぬけてとがっています。抗酸化力36.5は平均値の1.98倍。糖度21.7は平均値の1.56倍。ビタミンC54.3は1.89倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<10でした。食味評価は5。「ホクホクとしたやさしい食感で、濃厚な甘味と旨味が感じられ、カボチャの甘いやさしい香りと風味が口一杯に広がり非常に美味しい」ということでした。

サツマイモの参加件数は6件。うちノミネート4件。





サツマイモ部門は上位の方に食味評価5がなく。栄養価の値もたいへんよく競り合っていることもあり、最優秀賞は無しとし、、優秀賞を2件出します。一人目は宮崎県のさと農園の佐藤貴紀氏のシルクスートです。抗酸化力94.8は平均値の1.26倍。糖度14.0は平均値とほぼ変わらず、ビタミンC23.8と平均値よりはやや低かったようです。硝酸イオンは検出限界値以下の<10ととても低かったです。食味評価は4。「ホクホクとした食感が口触り良く、余韻の残るイモの風味とほんのりとした甘味を感じて美味しい」とうことでした。

サツマイモ部門のもう一件は、茨城県の深作農園の深作勝己氏の紅はるかです。抗酸化力85.6は平均値の1.14倍。糖度15.5は1.13倍。ビタミンC31.9は平均値とほぼ同じ。硝酸イオンは少し出て13.2でした。食味評価は4。「ホックリと柔らかい食感で、余韻が残る風味を感じ、口に広がる甘味と旨味があって美味しい」ということでした。



メロン部門は、栄養価コンテスト初登場の部門です。毎年、メロンに参加はあるのですが、メデイカル青果物研究所の平均値を超えるものがなく、ノミネートするものがありませんでした。今年は参加検体数5件。ノミネート数は3件です。

ノミネート4件すべてが茨城県の深作農園の深作勝己氏のメロンでした。




メロン部門の最優秀賞は茨城県の深作農園の深作勝己氏のメロンです。抗酸化力16.3は平均値の1.63倍。糖度13.5は平均値の1.18倍。ビタミンC20.7は平均値の1.53倍。硝酸イオン16.6は平均値の10分の1ととても低い。食味評価は5。「やや硬めのしっかりとした食感で、甘味と同時に旨味とメロンの風味を感じて美味しい」ということでした。
リンゴ部門は参加検体数2件。ノミネートは1件です。





リンゴ部門最優秀賞は福島県の磐梯町の田中重博氏のフジです。抗酸化力58.5は平均値の1.24倍。糖度とビタミンCはほぼ平均値と同じ。硝酸イオンは検出限界値以下の<5と問てみ低かったです。食味評価は5。「瑞々しくシャキシャキとした食感で、蜜の濃厚な甘味を強く感じ、同時に非常にバランスの良い酸味があり、フルーティーで芳醇な香りも口に広がり、非常に美味しい」とのことでした。

柑橘部門の参加件数は7件。ノミネートは4件。







柑橘部門の最優秀賞は今年も、愛媛県のおおたに農園の大谷武久氏の早生ミカンです。この栄養価コンテストが始まって今年でちょうど10年ですが、大谷氏は栄養価コンテストが始まって以来、一度も賞がとれなかったことがなかったという王者です。抗酸化力66.1は平均値の1.73倍。糖度16.0は平均値の1.31倍。ビタミンC39.0は平均値の1.18倍。硝酸イオンは検出限界値以下の<5。食味評価は5。「水分はやや少なめの弾力のある食感で、非常に濃厚な強い甘味と酸味のバランスが絶妙に口に広がり、爽やかなミカン独特の風味を芳醇に感じ、コクもあって非常に美味しい」ということでした。


食べる輸血といわれるほど、栄養価の高い野菜ととして知られるビーツ。ビーツも硝酸イオンを低く抑えることが、栄養価を上げる秘訣であるといえそうです。


ビーツ部門は最優秀賞はなく、優秀賞としたいと思います。ビーツは過去に抗酸化力:500超えもありました。2018年度のビーツ部門最優秀賞は炭育ち池上農園の池上義貴氏で562でしたので、やや厳しめの評価になります。富山県の長谷川健一氏のデトロイトダークレッドです。抗酸化力:239は平均値の1.31倍。糖度:11.3は平均値の1.46倍。ビタミンCは35.1と平均値よりもやや少ないですが、硝酸イオンは72.4とかなり低くなっています。食味評価は5で「しっかりとした歯応えのある食感で、強いビーツの風味があり、濃厚な甘味と旨味を感じ、土臭さは一切なくて非常に美味しい」とのことでした。

春菊は圧倒的にこの方のもののようです。


春菊の抗酸化力の歴代トップは2017年の長野県の株式会社BLOFERSの234.9でした。今回、これを上回る抗酸化力244.6が出ました。兵庫県の炭育ち池上農園池上義貴氏です。抗酸化力:244.6は平均値の2.77倍。糖度は平均と同じくらいでしたが、ビタミンC:34.8は平均値の1.3倍。硝酸イオンは137.3と非常に低い値でした。食味評価は5。「春菊独特の青い風味がありながら、えぐみ等が一切なく、まろやかな旨味が口一杯に広がり、甘味も感じられて非常に美味しい」とのことでした。参加者が少ないため最優秀賞ではなく、優秀賞を送ります。


水菜部門は兵庫県の炭育ち池上農園の池上義貴氏の「紅法師」に優秀賞です。抗酸化力269.3は平均値の1.34倍。糖度8.1は平均値の1.39倍。ビタミンC101.3は1.21倍。硝酸イオン461.5は少し高めですが、平均値の4分の1「シャキシャキとした瑞々しい食感で、非常に強い甘味と旨味があり、ピリッとした辛味とほんのりとした水菜の青味がアクセントになり味全体が濃厚で非常に美味しい」とのことでした。

参加検体数は1件だけで、部門が成立しなかったものの中で、特に成績が良かったものを紹介し、優秀賞を出したいと思います。

玄米ならぬ玄ソバです。栄養たっぷりの胚芽の部分を含めたソバの本来の栄養価です。福島県の農事組合法人落合生産組合の「会津のかおり」に優秀賞です。「モチモチとした食感があり、ほんのりとした甘味と強いソバの香りが口に広がり非常に美味しい」とのことでした。

愛知県の株式会社Plan de arco 高桑克明氏のアマランサスに優秀賞です。抗酸化力292.6はが平均値4.23倍。糖度8.1は平均値の1.88倍。ビタミンC69.4は平均値の1.51倍。硝酸イオンは約半分。「やや硬めのしっかりとした食感で、香りが良く、旨味と同時にアマランサスの風味を感じ、同時に青味も感じるが、味が濃厚でコクがあり美味しい」とのことでした。


宮崎県の竜王農緑の黒木竜太氏のキンカン「竜玉」に優秀賞です。抗酸化力は75.3は平均値の1.93倍。糖度20.9は平均値の1.34倍。ビタミンCは43.2は平均値の1.11倍。硝酸イオンは検出限界値以下でした。「濃厚な甘味と旨味を感じ、さっぱりとした酸味とのバランスが絶妙に良く、キンカンの風味とコクが口一杯に広がり非常に美味しい」とのことでした。

香川県のミカタの舟越芳行氏(【株】ティーアンドエスグループ)の「黄唐辛子」に優秀賞です。みごとな正三角形です。抗酸化力の134.7は平均値の4.58倍。糖度13.3は平均値の2.5倍。ビタミンCは144.1は平均値の1.67倍。硝酸イオンは検出限界値以下でした。「食感が良く、非常に強い辛味が長く口に残り、味が非常に濃い」とのことでした。
今年のグランプリは柑橘に差し上げたい。


2016年の最優秀賞。2017年は1位と引き分けて優秀賞。2018年は最優秀賞。2019年も最優秀賞。2020年も最優秀賞。この大会が始まって以来、ずっと柑橘のトップに君臨している人がいます。

2021年グランプリの発表です。

2021年のグランプリは、この大会が始まって、今年で10年目。その10年間、柑橘部門に君臨し続けたキングがいます。その方に、受賞していただきます。その人は愛媛県のおおたに農園の大谷武久氏です。2017年に同じ愛媛県の丹下隆一氏と引き分けて優秀賞となっただけで、10年間、一度も王者の座を明け渡していない。きちんと、土づくりができていて、木の管理もできている。技術力の賜物と思われます。

たくさんの方のご協力の元、今年も開催できました。ありがとうございます。